〜 2004年5-6月号 B&Cより 〜
カンボジアの子供たちに明るい未来を!

本誌2004・1-2月号からスタートした「カンボジアの子供たちに明るい未来を」の連載は、力ンボジア国内の状況が不安定なことから今後の予定の見通しが立たず、リポートの連載ができなくなった。そこで故猪原義英氏の遺志を受け継いだ櫛澤電機製作所の澤畠光弘社長が、その現状を自分の目で確かめようと2月16日から22日の6日間、横浜にある〈本牧館〉の青木茂社長と一緒に同地を訪れた。今後の活動に動きがあり次第、報告していく。
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自宅から約16時問かけて(バンコクでの乗り換えを含む)、目的地であるカンボジアのプノンペン市内にあるドン・ボスコスクール女子テクニカルセンターに到着しました。

シスターや子どもたちから大歓迎を受け、当Hの刺猪原さんのために追悼ミサが行なわれました。宗教は違っても、猪原さんへの感謝と大国での幸せを願ういろいろな国籍の人たちのお祈りに、胸が熱くなりました。

9年間の義務教育を終了した後、テストに合格したら入学できるのがテクニカルセンターです。そこには、オーブンとミキサーがありますが本格的な製パンエ場として稼動するには程遠い状態です。今後は1年に1〜2回、ボランティアを募って製パン技術指導を行なう予定です。

今回カンボジアに行って感じたことは、想像していた以上に貧しい国であるということです。上下水道の完備も遅れ、ホテルでさえ安全な飲み水の確保が難しいのです。プノンペン市民の交通手段は単車が多く、ほとんどが3〜4人乗り。また公務員の給料は3割しか支払われていないため、賄賂は当たり前という社会です。カンボジアの子供たちに明るい未来を提供するには、まず義務教育を受ける学校、設備(教材および通学バス)が必要です。そのための資金として、300万円の募金を計画しています。

パンはフランス占領下の影響から、フランスパン(約10〜20円)を売る屋台がたくさんあります。町で一番人気のパン屋さん〈アジア・ヨーロッパ・べーカリー〉に行きました。製品の質も高く繁盛しています。デパートの5階にインストアベーカリ一がありましたが、街中の屋台のパン屋さんに押され、すでに閉鎖されていました。パンの需要は商いので、将来テクニカルセンターで製パン技術を身につけた若者達が店を開くのも夢ではありません。

アジアの同胞として、私たちにできることから始めていきたいと思っています。すでにボランティア希望者が数人名乗りを上げていますが、大勢の人の力が必、妥です。皆様のご支援をよろしく。

▽ボランティア募集事務局…(045)431-1178

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