カンボジア・パンプロジェクト 落成式の報告
 

◆落成式スケジュール◆
8:30

10:00

10:20

10:30

10:45

11:00

11:15

11:30

11:45
ミサ

開場

市長到着お迎え(Sr稲川)

区長挨拶

ピロン(BBS設立までの道のり)カンボジア語

Sr稲川挨拶(BBS設立までの道のり)

シェムリアップ市長挨拶

テープカット(Sr稲川、ソロプチミスト、澤畠、鈴木、稲川まさよ、市長)

会食

区長Mrオウムチャットのご挨拶
まず市長Mrテーブンチャーイにご挨拶申し上げます。
また、稲川孝子様、ならびに日本の支援者の皆様に御礼申し上げます。
副区長、村長、ご列席の皆様に心よりおめでとうを申し上げます。

私はこのような場所にお招きいただき、落成式に参加できたことを大変光栄に思っております。
市長さん、日本の皆さん、BBSの落成式をこのように盛大に祝うことができて、私は本当に嬉しく思っております。
製パン学校のプロジェクトは、日本側が資金を投資し、私どもがカンボジアサイドが村長や私も含め、村の重鎮たちと書類作成などをお手伝いした、国の立ち上がりや貧しい子供たちの未来へのプログラムであり、政府の目的に則したプロジェクトであります。

この製パン学校運営プロジェクトを運営するために、日本サイドが私どもシェムリアップ区ホー村を選んでいただいたことに対し、心より御礼申し上げます。

最後に本日ご列席の皆様の長寿とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

本当にありがとうございました!!


ピン.ピロンのご挨拶
私はBBSのマネージャーを担当いたしますピン.ピロンを申します。
ご挨拶のはじめに、市長様のご列席に感謝申し上げます。また、副市長はじめ地域の長の方々ならびに村々の重鎮の方々のご列席に御礼申し上げます。
次に、来賓の皆様、なにより日本から支援者の方々のご列席を賜り、私はこの会場で感謝の気持ちが伝える機械をいただいたことを、本当に心から嬉しく光栄に思っております。

ここでBBSについて少しご説明申し上げます。
BBSはシェムリアップ県シェムリアップ市シェクリアップ区ポー村に日本人の支援によって設立された製パン技術学校で、土地、建物にかかった送金額$162.000−に上ります。
二階建て、縦26.2m×横8m総敷地面積633平方m、一階は製パン技術指導工房、二階は製パン教室とスタッフの宿泊施設になって降ります。この多額の支援の賜物は、2000年から私たちの国でボランティア教育活動を開始した、VIDES JAPANの呼びかけに答えた多くの日本人の力の結集であります。
BBSが設立された目的は、カンボジアの青少年がしっかりと技術を身につけ実収入を得ること。生活苦から来る失望や、麻薬やアルコールに走る、つまり転落する人生に歯止めをかけ、健全な青少年の育成を目指す、つまりカンボジアの青少年の幸せを作ることであります。

学校が実際に稼動し始めたときには、停電などのトラブルで発電機を使用するため、騒音でご近隣の方々には多少の迷惑をかけると思いますが、これ全てカンボジアの未来を担う青少年育成のためですので、どうぞよろしく重ねてお願い申し上げます。
また、建物初期から現地に泊まり込み土地や建物の管理をしてくれた母親のソーソパニーにもこの場をかりて感謝いたします。従姉妹の市議員ボンモニーにも感謝しております。彼女は市、政府の関係、連絡のため尽力を尽くしてくれました。また官公庁の方々は不慣れな私の提出文書に大変親切に応対、対応してくださり、こちらの方々にも感謝しております。
そして特にこのBBSの土台を築いてくださったVIDES JAPANには心より感謝しております。

最後にご多忙の中、ご来席賜りました全ての皆様、本当に本当にありがとうございました。
皆様のご健康、ご家族の幸せを心よりお祈り申し上げながら、私の感謝のご挨拶とさせていただきます。


Sr稲川孝子のご挨拶
BBS設立までの道のり
全世界35カ国で活動する国際ボランティア組織VIDES JAPANは2000年からカンボジアの青少年教育事業ボランティアに参入し、プノンペンのテクニカルスクールで料理、音楽、体育を教えました。
2001年にはVIDES JAPANの学資、生活支援のもと、ピン.ピロンを含む二人の留学生を受け入れ、日本の短期大学で日本語と幼児教育、食品栄養学を学ばせました。
3年の留学を終え、二人は帰国し、4年間プノンペンのテクニカルスクールで優秀な教師として働きました。

しかし、カンボジアの現状はVIDES JAPANが毎年テクニカルスクールで教育ボランティア活動を行い、周辺の地域を視察して実情を見ると、教えても働く場所がない、教えたことが実際の生活に結びつかない多くの実例があり、この現状、つまりカンボジアで生きるための技術と働く場所の提供、カンボジア人が実収入を得るシステムを作ることが早急だと、日本で多くの善意ある人々に伝えました。

これにより、パンを作る技術を提供できる団体が参入し、パンプロジェクトJAPANとしていよいよ来年4月より活動開始となりました。これは全てカンボジアの未来のためのプロジェクトであります。
ここにいたるまでには、たくさんの方々の協力がありました。
ピン.ピロンを含む二人の留学生に製パン技術を伝え亡くなった猪原氏、その猪原氏の意思を引き継ぎパンプロジェクトを立ち上げた澤畠氏、多くの寄付を下さったグループや個人の方々、また現地シェムリアップ市長 Mrテーブンチャーイ、区長 Mrオウムチャット、村々の重鎮の方々のご理解に心より感謝申し上げます。

一階は製パン技術実地指導のために作られましたが、二階は製パン勉強教室と教育ボランティアの宿泊施設として運営していく予定であります。BBSを中心に周りの村の教育システムにVIDES JAPANは関連してこの国の未来のために後押ししていく予定でおります。12月にはポー村の小学校に音楽と美術、体育指導のために7人の教師がVIDES JAPANより派遣されます。BBSの技術指導を中心として周りの村々、またシェムリアップ市の教育システムが充実されていくことをVIDES JAPANは心より希望しております。


シェムリアップ市長Mrテーブンチャーイのご挨拶
まず、はじめに…
VIDES JAPAN代表者、稲川孝子様に御礼申し上げます。
また、日本の支援者及び落成式参加者の皆様に御礼申し上げます。
また、区長、各局部所の皆様、村の重鎮の方々にお集まりいただき感謝申し上げます。

今日のよき日、BBS落成式にわざわざ招待状をいただき、お招きいただきありがとうございます。 この場所に列席することのできないシェムリアップ市長、青少年や子供たちに成り代わり御礼申し上げます。 日本は日本政府をはじめ、力と心、資金、時間を投資してカンボジアの発展のため数々の支援、貧困から抜け出す道を以前より提供してくれております。 今回もまた、VIDES JAPAN稲川孝子様、国際ソロプチミスト大阪みささぎ、鈴木正明様、カンボジアパンプロジェクトJAPAN、稲川まさよ様のご支援により、BBSが完成し感謝申し上げます。

カンボジアは1979年1月7日、国民が結束し平和になるまで3年8ヶ月8日の間、ポル.ポトの支配下に置かれ、国の経済、教育は壊滅状態になりました。ポル.ポト内戦時代が終結してもその爪あとは深く、立ち上がりに非常に苦労しております。
しかし、現在はフンセン首相の下カンボジアの発展に向け努力を続けており、また、フンセン首相は外資の会社設立、海外からのボランティア活動支援、教育問題に力をそそいでおります。

本日BBSは皆様のご支援で立派に落成式を迎えることができました。この製パン技術支援活動は、カンボジアの青少年の実益と教育、つまりカンボジアの未来のためのものであります。これを機に、私はカンボジアの青少年にメッセージとして伝えて行きたいと思っております。
「これだけの善意…心と資金に答えるカンボジア人としての感謝の表し方は、BBSで修行し技術をしっかり身につけることだと。」

日本の技術者のクオリティの高さを私は良く知っております。教わったことは世界のどこでも通用する高い技術だということも…。
日本での仕事を置いて、自分を犠牲にして時間と資金、道具を提供してくれた善意の方々に答えるために心から必死にがんばって技術を習得して欲しいと切に願っております。

短い時間ではありますがカンボジア国民と日本国民が同席できる場をいただき、とても嬉しく思っております。

最後になりましたが感謝の言葉が見つからないほど、日本の応援に深く、深く感謝申し上げます。
日本の皆様、帰国されました後のご家族の幸せと健康、お仕事の繁栄を心よりお祈り申し上げます。

BBS落成式おめでとうございます!!


落成式の様子