2003年6月25日 パンニュース記事より
バックハウス・インノ
☆水車のあるパン製造所☆八ヶ岳山麓にオープン


「チロルのパン焼き小屋」開所式
あいさつをする猪原義英氏 店のシンボルである石窯

山梨県日野春で白然をテーマに、伝統的なパン作りをしている「トラディショナル・バックハウス・インノ」の猪原義英氏が、6月7日、八ヶ岳の麓の大泉村で「チロルのパン焼き小屋」の開所式を行った。

94年から八ヶ店の麓、日野春に住む猪原氏は、パン作りを通じて自然と共生することを提唱し続けている。

今回オープンするバックハウス・インノ八ヶ岳店「チロルのパン焼き小屋」は、猪原氏の集人成ともいえるチロル地方をイメージした水車小屋のあるパン製造所だ。

「大地を耕し作物を作り収穫する。そして水車小屋で粉を挽き、石窯でパンを作る。昔の生活環境では当たり前であったことが、今の時代では忘れられ消えようとしている。利益や効率が優先される時代だからこそ、それを自分の手で作り、残したかった」と猪原氏は語る。

ある日、沢のかたわらで八ヶ岳を見ながら思い浮かんだのが水車のあるパン焼き小屋…水車が回り、石臼がゴロゴロと粉を娩く。隣のパン焼き小屋の石窯から香ばしい大きなパンが焼き上がり、暖炉の火のLの鍋からおいしそうな湯気が立っている。その匂いにつられて人々が集まってくる…。

これを実現するためには、まず土地の確保が必要であった。そこで以前から小麦やホップ作りを協力してもらっている、地元で農業を営む浅川定良氏や千野茂氏に相談。2人の尽力で土地を入手することができた。

そして、2001年6月、当時ドイツに留学中の長男知胤氏と合流し、チロルを中心にオーストリア、ドイツ、フランスを訪れパン焼き小屋、水車、石臼などを見て歩き情報を収集した。

約280坪の敷地に建てた山小屋風の建物は、チロル地方で見かけるチロリアン・ハウス、またの名前をアインハウスともいう(バイエルン・チロル式単一家屋)。

建物の中央には猪原氏が設計し25日間で築いた人きな石窯が備え付けられ、「チロルのパン焼き小屋」のシンボルになっている。

この石窯は、レンガ約2800丁と地石100個、富士山の溶岩プレート(30㌢×30㌢)40枚を使用し作られたものだ。

正式な営業開始は7月末の予定で、現在、石窯と水車小屋の試運転を始めている。 当日は猪原氏を応援する仲問達150人以上が集まり、友人の伊東謙介氏と目黒早苗氏の進行で開所式が行われ、大勢の仲間達から祝辞を受けた。

そして、猪原氏とスタッフたちが作る焼きたての石窯パン、チロル風田舎料理、清里のハム、地場産の野菜、チーズ、ワインなどで和やかなひと時を過した。

また仲間の1人で猪原氏の生き方に共鳴している、歌手のミネハハさん(本名松木美音。3000曲のCMソングを歌い続け、業界ではCMソングの女王といわれる実力シンガー)もお祝いに駆けつけ、天使のような歌声を披露した。
建物は、チロル地方のバイエルン・チロル式単一家屋 敷地内に流れる川のかたわらに建てられた水車小屋

バックハウス・インノ・八ヶ岳店
山梨県北巨摩郡大泉村西井出字和田9177番地
TEL&FAX(0551)47-3388

トップ