2003年3月15日 パンニュースより

2003モバックセミナー
「今一番元気のいいパン屋さん」
櫛澤電機製作所社長 澤畠 光弘氏


櫛澤電機製作所の澤畠光弘社長は「今一番元気のいいパン屋さん」をテーマに登場。元気のいいパン屋さん代表として「パンステージプロローグ」の山本敬三氏をゲストに、また、受講者として参加していた「本牧館」の青木茂社長や「カワ」の川良弘社長を交えて座談会風に進行、和やかな雰囲気のセミナーとなった。

澤畠氏:今まで500件以上のお客さんと出逢い、様々なベーカリーを見てきた。「ベーカリーが繁盛するとこうなるんだな」という姿がよく表われているのが山本氏の店だと思う。

山本氏:店は元気かもしれないが、体力的には元気ではない。今年でオープンして4年目を迎えるが、重要なテーマの一つに「労働環境の改善」がある。このままだと長続きしないと考え、現在売上を伸ばすことを中断し、労働時間の改善に取り組もうとしている。幸いなことに、現在のスタッフは辞めずについてきてくれている。しかし、このままだと私も含め、スタッフも倒れてしまう。
まずはじめに、定休日は休み、1日12時間労働に出来ないかと考えている。

澤畠氏:青木社長のところは、年間120日休暇、1日10時間労働を実践しているが…。

青木氏:私は、素人から1ヵ月の研修を受けただけでベーカリーを開業した。当時、ハードスケジュールの為入院してしまった。入院中「経営とは何か」と改めて考えた。半年後に退院し、まずはじめに労働条件の改善を考えた。スタッフからはそんな事は無理だと言われたが、「これをやる」と言えるのは経営者の役目だと考え「売場(お客さん)からの要求が全て実行できるのであれば給料を下げずに120日休日を実施する」と言う条件のもとスタートのきっかけを作り、徐々に浸透し、現在に至っている。

川氏:ベーカリーの労働時間は劣悪といっても過言ではない。自分でも完全な休暇は数日のみだ。当たり前のことではあるが、経営者として各店舗の「何が良くて、何が悪いか」を常に把握し、材料費・人件費がどうなっているかを知っておくことが大切だ。ベーカリーをはじめ、飲食店は大変だけれども利益率はいいし、楽しく、夢のある仕事だと思っている。


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