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ソフト面の重要性を知って<マザーグース> 横浜からバスに乗って30分程の千丸台団地にある<マザーグース>は、手作りパンとハムの店だ。地元の顧客でにぎわっており、上田泰社長が切り盛りして頑張っている。 同店が全面改装を行ったのは平成11年(1999年)2月26日のこと。元々居抜きで店を借りていたのだが、前のままで形でそのまま運営していた。 スタート時、売上が日商5〜6万円で推移していたが、その後、日商7〜8万円で落ち着いていた。 しかし、平成9年頃から落ち込むようになってきた。移動販売の人に卸したり、高校内の販売店に卸したりしてカバーしていた。 上田氏は、売上が落ち込むようになっていたのは、昔からの感覚でそのまま営業していたのが原因で、中身が問題あると考えた。そこで、売上を伸ばす為、そして身内を育てる為に全面改装を決意した。 改装にあたり、櫛澤電機製作所と横浜市中小企業指導センターに相談した。 |
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そのアドバイスにより、まず、店の工場をお客様から良く見えるようにオープンキッチンにした。工場はガラス張りで、作業している様子がお客様からよく見える。また、それだけではなく作業場自体もお店に張り出している。それにより仕上をお店の中ですることができ、お客様も興味深く見ている。 オーブンもレンガを張り、石窯風にして雰囲気を出した。また、ドウコンを入れることにより朝の時間を有効に使うこともできるようになった。このようなハード面だけでなく、ソフト面にも力を入れた。 まず、商圏を調べてみた。この結果、半径500㍍が商圏で、地域密着で、地元に無ければならない店にする必要があることがわかった。手作りのチラシもその一つだ。チラシは娘さんの上田幸子さんが作っている。女性の感性を生かしたB5版のチラシで、文字もワープロではなく手書き、印刷も自分でしている。毎月1回ずつ6000枚刷って、半分を配り、半分はお店で渡した。 チラシを作ったのは地もとのベーカリーで有名と思っていても意外と地元の人に知られていないことが多く、もっと知ってもらう為には店側からの情報発信が必要だと思ったからだ。 他には店頭にチョークで書く手作りの看板を置いている。看板の効果は絶大なようだ。これからのことは、改装後、すぐ取りかかり、それにより売上を日商15万位までにすることができた。 上田氏は、「家族や社員を育てることは非常に重要だと思う。店作りというとハード面にこだわることが多いがハード面だけでは開店した時は売上が伸びても、その後段々落ちていく。売上を継続させるには、ソフト面が重要だ。櫛澤電機さんには人を育てる重要性を教わった」と話す。 櫛澤電機の澤畠光弘氏は、「コンサルタントの指示に従ってやるだけではだめ。ほかの流行っている店を見て、自分でどのようにするかを考えることが重要。売れている店の感性を掴むしかない。自分で、どのような店を作るか考えなければならない」と相談に答えた。そのため、何軒か推薦する店の見学を勧めた。上田氏はその指示に従い、人気のある店を回った。そこで出した結論が、今の店作りに生かされているのだ。 「今後は初心を忘れずに、よいパン作りをしていきたい」と上田氏は意気込みを語った。 〜以上 B&C1-2 2002 より〜 |