シチリア島・パレルモとローマ
イタリアのパン・食材・文化研修旅行

<2001年4月11日〜20日*10日間>
第5日目
4月15日(日)
パレルモ

サンビアッジョ
プラターニ

アグリジェント
イタリア人にとって、そして全世界のカトリック教信者にとって一年でも最も重要な日の一つにあたる、Pasqua(キリストの復活を祝う祝日)の日を迎えた。聖書に習い、13日からキリストの死を悼みどことなく暗い雰囲気が漂っていた街の空気が、一転して明るくなったような気がした。

08:30に出発し、今回の研修の主目的の一つ、San Biagio Plataniのパン祭りの見学に向かう。パレルモから高速道路を南下、途中、特産のオレンジの畑や、アーティチョーク畑を見渡す大変眺めのすばらしい中を約バスで、2時間30分。いくつもの峠を越えて、ようやくSan Biagio Plataniに到着する。バスの停留所には、役場の担当のMr. Franco ROSARIO氏と英語通訳が出迎えた。

パレード

ARCHI DI PASQUA 復活祭のアーチ
その始まりは定かではないが、いつの頃からか復活祭の日にあわせて村一番のパン屋がパン生地を練り、村人総出で様々に工夫を凝らした飾りパンを焼き上げ、20日間もの準備を経て壮大な飾りパンで埋め尽くされたアーチを造る。日ごろ人口5,000人ほどの小さな町は、この日約20,000人以上のこのアーチを見ようと訪れる人々でふくれあがる。キリスト(Signori)とマリア様(Madonna)が対面する行列が正午をめがけて行われ、クライマックスを迎える。その瞬間人々の歓声がどよめきBuonaPasqua!!の叫びで村は溢れかえる。


思わず見上げる
壮大なアーチ

かわいいマリア様の
飾りパン

ワインの豊作を願って
ぶどうを絵化した飾りパン



中央に村長Mr.FAVATELLIAを囲んで

飾りパンは、キリストやマリア様をイメージするものから、日常の生活ぶりを表現したもの、そして豊かな自然に生きる草花まで色とりどりの様々なものがデコレーションされていた。アーチの高さは、5M近くに及ぶものもあり、村人がこの日のために意を集結し取り組んだ様子がうかがえる。 アーチはこの日から約1ヶ月ほどそのままにされ、シチリア全土から見学にくる人で絶えないと、Mr.ROSARIOは話していた。その後は主なものを村の美術保管庫に展示し、その他は、「キリストの肉」とされているパンだけあって、祈りをささげた後処分するそうである。

到着した11:30ごろは既に人々で埋め尽くされていたアーチであったが、我々日本人の登場に人々は少し驚いた様子であった。特に日本から持ち込んだ「KABUTO」と「MEDETAI」の飾りパンには運ぶ途中から人の目が集まり、展示場まで運ぶ頃には、「Che cosa Questo?? これ何?」という質問の嵐にあった。またSPINNATOで作った日本のパン4種にも注目があつまり、思わず手を出しそうな子供もあった。Mr.ROSARIOに本物のかぶとの置物を訪問の記念にプレゼントし、アーチの見学を終えると、村長のMr.ANDREA FAVATELLIA氏が挨拶のために現れ、「すばらしい飾りパンですね。」という言葉をうけた。

復活祭を祝う人々の熱気に触れ、パン祭りのアーチを見学しカトリック教徒の信仰の厚さには驚くばかりであった。パレルモの人々も同じくSan Biagio Plataniの人々の明るい笑顔や温かい応対に、日本人の中に失われつつある心の豊かさを感じずにはいられなかった。

交流が終了し、村のレストランで昼食。その後、バスはまた花の咲き乱れる峠を越えて、アグリジェントへと向った。

村のかわいい子供たち


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