シチリア島・パレルモとローマ
イタリアのパン・食材・文化研修旅行

<2001年4月11日〜20日*10日間>
第6日目
4月16日(月)
アグリジェント

カターニア

ローマ
南にティレニア海を眺め、北の小高い丘にアグリジェントの街が広がる丘陵に紀元前500〜400年に建造されたギリシャ神殿郡が広がっている。この日はギリシャ神殿見学となった。

アグリジェント
紀元前3世紀末、「田舎の人々」を意味する「アグリゲントゥム」という名前で呼ばれていたこの古代都市は、その当時30万人もの人口(現在の約5倍)を抱える一大都市であった。ギリシャが文明の発達でふくれあがる人口を収容できなくなったため、他の地へ移住することを奨励した時、多くの人々がこのアグリゲントゥムに移住してきた。現在では、アーモンドの花やあたりをおおう草花の美しさもあってシチリア島の外せない観光地として世界中から観光客が押し寄せる街となった。

Valle dei Templi(神殿の谷)の東から順に、

アグリジェントの空を指差して…。
◇ユノ(ラキニアのヘラ)神殿
紀元前5世紀に建造された。前406年にカルタゴの侵攻にあって、炎上し、その後の地震で全壊した。内部には侵攻された当時の炎上後が赤く残っている。

◇コンコルディア神殿
平和・調和・和解する「コンコルディア」はローマの女神の象徴であった。前6世紀頃、初期キリスト教時代にペテロ・パウロ教会として使用されていたため、他の神殿に比べ保存状態が良く、ほぼ当時のままの状態であると言われている。

◇ヘラクレス神殿
アグリジェントの神殿郡の中では最古といわれている。同じく中世の地震で崩壊したが、英国のハードキャッスル卿によって一部復元された。

◇ジョーヴェ オリンピコ(ジュピター)神殿
カルタゴによる破壊や、地震によって倒壊し、今では石が転がるだけとなった神殿だが、そこにTelamone(テラモーネ)とよばれる人像柱が横たわっている

◇双子神カストルとポルクスの神殿
前5世紀ごろに作られたが、これもカルタゴの侵攻や地震で崩壊している。


約2時間に渡って遺跡を見学した後、遺跡群を見渡せるレストランにて昼食をとり、その後バスにてシチリア島東部、カターニアへと移動する。

途中、標高3,340Mのエトナ山の眺めが正面に広がり、約2時間でカターニアに到着。到着後は航空機にてローマへ向う。






第7日目
4月17日(火)
ローマ この日は午前からローマ市内のパネッテリア見学へと向う。フランスのパリの様にブーランジェリーが市内のいたるところに点在するのとは違い、イタリアは全般的にそれほどパネッテリアの数は少ない。Bar(バール)と呼ばれる立ち飲みカフェでは、サンドイッチやパニーニが必ずといっていいほど並んでいるし、食事パンも並べるパネッテリアへは、少し足を伸ばさなければいけないようである。

◇PANELLA(パネッラ)
パレルモのMr. SPINNATOも「ローマならPANELLA」と言うほど人気の店。ローマ市内の通常のパネッテリアに比べ、品数も豊富で、客足も耐えない。Pane Anticaと呼ばれる古代パンから、カザレッチョ、フィローネ、といった、家庭のテーブルパン、レーズンやナッツの入ったようなパン、数種類のグリッシーニ、そして同じ店内の半分をフルーツやチーズを使って見るからに食欲をそそるタルトや焼き菓子などのDolce(デザート)の販売に当てている。それほど広くは無いが、それらパン屋Dolceをつまみながらコーヒーを飲めるスペースも用意されていた。奥に行くと、パンにあわせるためのジャムや、オリーブオイル、乾燥パスタ類といった、食材販売コーナーもあった。大変明るい店内と、ウィンドウに並ぶ飾りパンのデコレーションは他のパネッテリアには無い斬新さを表現していた。

 


◇Arness(アルネーゼ)
ローマの下町にあたるトラステヴェレ地区にあるパネッテリア。店頭はローマのスタイルである切り売りPizzaを販売していて、隣でパンを焼いていることは伺えない。一歩工房に入ると熱気で大変温かかった。この工房では、ヘーゼルナッツの殻を燃料としてパンを焼いているのが特徴である。それがパンに独特の香りを与える。ちょうどパンが焼きあがった所で、オーブンから出たばかりのフィローネをざくざく切り、焼き立てを試食する。表面はぱりぱりに焼けていて、中は大変しっとりとした生地であった。
ヘーゼルナッツ殻を燃料としたオーブン
◇Roscioli(ロッショーリ)
Campo di Fioli周辺に何件かあるパネッテリアの中でも一番人気の店。ロゼッタやフィローネなどの代表的なイタリアパンと合わせて、オーブンから出したばかりの切り売りPizzaを販売している。中でもアーティチョークの花とチーズを使って、花を広げたようなPizzaが大変印象的であった。基本的に多くのパネッテリアでは、パンとあわせて、Biscotti(ビスコッティ)やクッキーなどの量り売りもしている。狭い店内に人の出入りが絶えない店であった。
生地作り
パネッテリアの見学の途中、屋内市場の見学や、高級食材店として知られるCastoroni(カストローニ)、そして、デリカテッセンや、チーズ、ハムなどの量り売りをしているFranchi(フランキー)の店内も見学する。CastoroniはローマでもNo.1の品揃えを誇る食材店だけあって、世界各国の食材が陳列されていた。また、イタリア国内の代表的なオリーブオイル、ワイン、その他の食材もほとんどそろっている。ローマはワイン、オリーブオイルの生産地として知られるトスカーナ地方や、パルミジャーノ レッジャーノチーズ、バルサミコ酢、プロシュット(生ハム)の一大生産地、エミリア ロマーナ州とそれほど離れていないため、それらのイタリアを代表する食材の流通も発達し、高品質のものがそれほどの高値でなく手に入る。日本では、こぶしほどのパルミジャーノチーズが、¥1,000近くする店もあるというのに、Castoroniでは、1Kg Lit. 23,500(当時のレートで約¥1,400)というのには驚いた。Franchiのデリでは、置くのキッチンから次々と出来たての野菜料理や、キッシュ、パレルモで見たアランチーニ(中心にひき肉のトマト炒めや、野菜、チーズ、生ハムを詰め、チーズリゾットで包み揚げたシチリア特有の料理)のようなライスコロッケ、ローストビーフが次々と運び出されていた。

パネッテリアを訪れても、食材店を訪れても、食べることが大好きなイタリア人の食へのこだわりを感じると共に、人々が楽しそうに会話をしながら買い物をしているのを見ると、一つの社交の場としての役割を果たしているのではないかという考えが浮かぶ。陽気で会話の絶えないイタリア人の国民性を顕著に表している一面であろう。


 
ミレニアムを迎えてリニューアルしたサンピエトロ寺院

トレビィの泉

オーブンの中で膨れ上がるパン


焼きたてピッツァ生地


ポモド〜ロ(トマト)ソースのピッツァ




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