溶岩窯(石窯)の特徴 ◎溶岩窯(石窯)は溶岩から切り出した石板を、炉内部に使用しています。 ◎溶岩窯(石窯)は遠赤外線の量が多く、パンの芯まで熱が早く届くので、しっとりとしたまましっかり焼けます。 ◎また、多孔質構造の天然溶岩は、保温・保湿力に富み、ふっくらとしたソフトでボリーム感のあるパンを作れます。 ◎さらに、消臭・浄化・防菌効果が有るので、嫌な臭いは消して、パン独特の美味しく醗酵した香りのパンが焼ける上に、パンの老化を遅くし、雑菌の繁殖を抑えられます。 ◎おまけに、溶岩に含まれる身体に必要な微量金属・ミネラルを摂取することだってできるのです。 ◎知れば知るほどイイことばかりでしょ!?特に直接溶岩石板の上で焼くフランスパン類・溶岩パンなどは溶岩窯を実感していただけると思います。 ◎噛むたびに、プツプツとあいた気泡からあふれるしっとりとした小麦の香り!!「う〜ん、さすが溶岩窯」 |
前日から仕込みをしてくれた加藤さん |
◆窯のちがいによるパンの美味しさ品評会まとめ◆ 10月15日(金) 溶岩窯のパンが普通の電気オーブンで焼いたパンと比べて、本当に美味しいのかどうか、どう違うのか、という実験的企画を開催しました。クシザワの工場内に使用する2種類のオーブンを並べ、ホイロや作業台やミキサーなども用意し、加藤さんによるパン生地作りは前日から始まりました。パン生地は仕込み、分割、整形、ホイロまでは同じで、焼成のみ違うオーブン。 品評会に参加してくれたのは、パナデリアの会員さん約20名。パン好きの皆さんがどんな評価をくだすのか、チョット緊張の食べ比べです。 |
◆イギリス食パン 溶岩窯のものは見た目にはクラムのキメが細かく、食べてみると口溶け良く仕上がり。イーストの抜けが良く、粉の香りと味がしっかりと感じられた。また焼成時間も電気釜より短かった。(溶岩窯28分、電気窯34分)しかし焼成時間が短い分クラストの焼き色が薄く、クラストの厚みも薄いため、香ばしさでは電気窯を支持する意見も多かった。 平均の評価点数(5点満点。カッコ内は電気窯の評価)… 見た目のボリューム 3.52 (3.72) クラストの香ばしさ 4.00 (3.64) クラムのしっとり感 4.04 (3.76) 溶岩窯を支持した人数 22人(24人中) |
◆バゲット 溶岩窯のものは圧倒的に窯伸びが良く、その違いが焼成途中から良くわかった。またあがりが良いために底面の面積が小さく、窯の蓄熱性の違いからか底面の焼き色が濃かった。クラムの気泡が大きく、食感はモッチリ。クラストは薄くパリパリで、窯を出たときのパチパチとした音が印象に残る。しかし時間が経つと水分が抜けてパサついてしまった。この点は電気窯の方が保水性があるようだった。 平均の評価点数… 見た目のボリューム 3.92 (3.60) クラストの香ばしさ 4.60 (3.44) クラムのしっとり感 4.08 (3.32) 溶岩窯を支持した人数 19人(20人中) |
電気オーブン |
◆クロワッサン 溶岩窯のものは生地のあがりが早く、焼き上がりの重量は圧倒的に軽かった。断面を見ると生地のあがりが均一で、逆に電気窯ものものは中心部分が詰まった感じだった。食べてみると溶岩窯のものはサクサクとした軽い食感で、油っぽさがあまり感じられない。電気窯は焼成途中に流れ出るバターの量が多く、焼きあがりもべたっとしていた。 平均の評価点数… 見た目のボリューム 4.38 (3.86) クラストの香ばしさ 4.71 (3.76) クラムのしっとり感 4.19 (3.19) 溶岩窯を支持した人数 20人(22人中) |
溶岩石の説明をするナガシマ |
◆カンパーニュ 溶岩窯のものは窯伸びが良く、切ったときのクラムのキメが整っていた。水分や酵母の抜けがよく、焼き上がりの重量に明確な違いがあった。クラストは薄くパリッとしていて、クルミが香ばしく感じるという意見もあった。味自体の違いは感じないとの意見もあったが、食感に関しての違いはほぼ全員に評価された。 平均の評価点数… 見た目のボリューム 4.26 (3.43) クラストの香ばしさ 4.63 (3.50) クラムのしっとり感 4.13 (3.30) 溶岩窯を支持した人数 24人(26人中) |
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