パン屋さんにプラスな情報が届きました。

◎ハンナ さんよりパン屋さんにプラスな情報(vol.49)

「覚えたい仕事のためにもう一軒お店を移ろうか、それとも自分の年齢や家族の将来的なことも考えて独立開業しようか迷っています。」
という相談を受けました。自分の店を持ってからでも新しい仕事を身に付けられるのかという事が特に知りたいようでした。後者の問いに関しては、僕の見解ははっきりしています。仕事という言葉にはいろいろな要素が含まれますが、経営などを除く、純粋な意味での製パン技術のレベルは独立の時点で止まると考えています。積極的に情報を取り入れる努力を怠らなければ、新しい素材、新しいアイデア、新しい工夫などの肉付けは可能なものの、技術を高めるための試行錯誤を含む継続的な時間を持てるほどけっして暇ではないからです。
「それじゃあ、やっぱり独立はもう少し見送ろうかな。」
独立を反対しているわけではありません。
独立には、家族の理解、サポート、タイミング、自分の気持ちの勢い、お金、みんな大切です。
もしあなたが、「独立するなら今だ。」と感じていればそんなに迷うはずがない。あなたが迷う姿は家族や仲間を不安にさせてしまいます。
確かな一歩を踏み出すために、その「覚えたい仕事」が必要ならば、覚えるべきだし、踏ん切りがつかない自分に時間的な猶予が欲しいのであれば、それもそれ。
背中を押して欲しくてした相談なのでしょうね。でもね、その背中を押すのはあなた自身ですよ。
あなたのお店だし、あなたの人生だもの。GOOD LUCK!!

ベーカリー ハンナ
阿部成人(Narihito Abe)
hanna@hw.tnc.ne.jp

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