◎ハンナ さんよりパン屋さんにプラスな情報(vol.89) うちの食パンは、この季節、ひとつ212.5gの生地が6個で1本(3斤分)になります。 一次醗酵を終えた生地を、同じ重さに切り分ける。 「上皿天秤ばかり」と「スケッパ」を使って、212.5gに切り分ける。 今度は、切り分けられた生地を丸く整える。二つ同時に両手で。 手が触れる部分が痛まないように、手の平に神経を集中し、細心の注意を払って。 ゆっくりとこねるように。弾力を保ったまま、まんべんなく仕事が行き届くと、その表面には、美しい張りとツヤが生まれます。 傍らで、出入りのクリーニング屋のおじさんがニヤニヤしながら、それをジッと眺めてる。 昨夜のプロ野球の話と今日の空模様の話にケリがつくと、ポツリ、「なんだかいいねえ、おたくらの仕事は。」 最高の状態の食パンの生地の手ざわりは、最高のおっぱいの感触に匹敵します。 年に一度か二度。 --------------------------------------- ベーカリー ハンナhanna@hw.tnc.ne.jp 店主 阿部成人(あべなりひと) http://sundance-dad.cocolog-wbs.com/ オンラインショップ 駿河こんがり堂本舗 http://www.kongarido.com/ |