アルファーベーカリー 『紅炉磨坊』 in 北京 レポート(〜石丸さんより)

紅炉磨坊紹介

北京はオリンピックに向けて、同心円状に近代都市が広がろうとしている。車もタクシーを中心に、すでにとても多く、渋滞も日常茶飯事である。環状道路の4環の外では、馬車(ロバ)も走っているが、4環と5環の間はとくに建設ラッシュで、至る所で高層マンションが建設されている。そんな北京の北東、3環と4環の間に外国人の多く住む燕沙地区があり、その中に紅炉磨坊がある。
店に入ると日本でお馴染みのパン達と溶岩窯に出会う。
食パンは横浜「本牧館」、あんパンは「パンクラブ」、カレーパンは東北「ミッシェル」、クロワッサンとケーキは和歌山「カワ」、ハード系はドイツ「ミシュェラン」、そして横浜磯子の「ピグロ」、等々直伝のパン達が並ぶ。
あんとクリーム、カレーはもちろん手作りである。食パンや菓子パンはセントラル・キッチンで作られているが、ハード系やケーキ、クッキー類は店舗の「櫛沢電機」溶岩窯で焼いているのを見ることができる。パンのおいしさはパン屋のネットワークと、若い中国職人の努力の結晶で、発展途上だけど、北京一かな〜という気もする。とは言え、日本で簡単に手に入る材料も入らないのが、今の中国であり、いろいろな面で苦労しているのも事実である。
店長は「朝まで生テレビ」の名口調が記憶に残る、その当時、台湾特派員であった陳沢禎氏であり、憶えておられる方も多いのではないだろうか。政治ジャーナリストから、一転、米国ナッシュビルにベーカリー・カフェ「アルファベーカリー」を開店していた。そんな陳さんが、中国から祖父の墓の完成式に招待され、中国の変貌に感動し、中国に広げたのがこの店である。陳さんの祖父は辛亥革命の第2の功労者であり、辛亥革命で中国をまとめた国民党を台湾に追い出したのが、今の中国である。国民党の旗付きで、祭ってくれたというのだから驚きである。
紅炉磨坊では最近、女人街店がオープンしたが、3月末にはリバービリッジ店が開店予定であり、今後の発展が楽しみである。
レポート:石丸 寿明
北京の中心部
北京のメイン通の建国門大街では、ビルが建ち並ぶ。太い通りにもかかわらず、通勤時間は毎日、車が渋滞している。
紅炉磨坊
外人向けの高級マンションの1階にあり、守衛もいるけれど、気にせず入って構いません。
ほとんどのタクシー運転手は、隣の老舗の「光明飯店」を知っています。

入ってすぐ菓子パン類があります。
正面にショーケースにケーキ、棚にヨーロッパのパンが並ぶ。どうして、上を見ているのかな?
そう、吹き抜けの2階を見ていました。窯でケーキが焼かれるのを見ながらコーヒーが飲めます。勿論、打ち合わせも。奥が陳さん。手前が製造と販売のスタッフ。
女人街店
本店から300mほど離れた所にあります。地元のショッピングセンター。
女人街店の外観と中の正面
対面でサンドイッチもつくっています。

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