メールマガジン第375号見本
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パン屋さんよろず相談室メールマガジン第375号 2009年1月31日
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=編集室から=
◎きっと「それ」は小さなこと
頭の中が真っ白になる。何も分からない。−父さんが死んだ。
泣いて、泣いて一夜明けて思う。
「死ぬってこういう事なんだ・・・。」
そう思うとよけいに悲しく、寂しくなった。
日常には、「死ね」とか「消えろ」などの言葉があふれている。むかつけば「死ね」
嫌いな奴には、「消えろ」・・・。父さんが死んで初めて感じた日常の残酷さ。
今までそんなことを言ってきた自分を思い出すと、無性に腹立たしく、
そして少し悲しくなった。
だって人はそんなに簡単に死んで良いものではないと気づいたから、
どんなに嫌いな奴であっても、どんなに嫌いでむかつく奴でも
、
いなくなってしまったら…寂しいんだ。
そう強く思うと嫌だった奴でも、怖かった奴でもなんとなく変わって見えた。
良いところを見つけられた。
そして何より自分の嫌いなものが減ったからか日常が楽しくなった。
・・・でもどうしても受け入れられない、受け入れてはいけないものがあった。
『いじめ』それだけは最低だと思った。憎悪をもってすることすべてが『いじめ』で、
何より集団でやる卑劣さに腹が立った。
クラスでは、日々『いじめ』が起こっていた。起こる度に、辛くなり「止めなきゃ。」
と思う、でも誰も止めない、誰も見て、見ない、僕もその内の一人だった。
「やめろよ。」と心の中では言えるのに、それは言葉にならなかった。
「その子を助けたい。」と思うのに、その一歩が踏み出せない、怖くて、
次は僕がいじめられるんじゃないかと・・…自分がひどく格好悪く見えたー。
それから何日か立って、選択授業が終わり教室に戻ると『それ』はまた行われていた。
数人で囲み、その子を殴ったりしていた。数人の中の何人かが『それ』を見ながら笑っていた。
その笑い顔を見てなぜか悲しくなった。いつもの悲しいとは違う、初めて思う感情だった。
止めなければと自然に思った。理性とではなく。
「やめとけよ、もう。」それは、ハッキリ声として、言葉として発せられた。自分でもびっくりした。
急に怖くなった。でもそれとは逆にいじめはあっさりと止まった。拍子抜けだった。
こんなことを怖がって、目の前の光景を見て見ぬフリをしてきた自分が、何より恥ずかしかった。
そしてその一言は自分に自信と決意を決める勇気をくれた。
やり返されたら、またその時考えれば良い、その後を考えたら助けられる人も救えない。
見つけたものは何より大きく、それはとても小さなきっかけだった。
もしも、あなたがケガをして「大丈夫。」と言ってくれる友達がいるなら、
もし、あなたが落ち込んで「気にすんな。」といってくれる仲間がいるなら、それはとても幸せ。
そしてあなたがその子に『大丈夫。』と声をかければきっと幸せが広がって行く。
その子を救えるのはあなた。
大切なのは・・・
(横浜市人権作文コンクール最優秀賞(横浜市教育長賞)を受けました
伊藤勇気紀君の作文から。)
・・・伊藤勇気紀君は近所に住む中学3年生
大切なのは・・・見て見ぬふりしないこと!
伊藤勇気紀君頑張れ!
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