修業がしたくて学校へ

パン屋になろうと決めて目に止まったのが、脱サラでパン屋を始め、 とても繁盛しているおいしいパン屋さんだった。場所が舞浜から遠くもないので、 修業させてもらうつもりで訪ねてみると、なかなか相手にしてもらえず「まず学校へ」と 言われたという。 素直な土井さんは「そうか、学校に行かなければいけないのか」と葛西にあるパン学校の 3ヶ月のパンコースに通う事になった。 しかし、フタをあけてみればこのコースはパン職人さんのもので、職人暦3年以上という 人達が学ぶ場だった。そこでパン職人さん達と一緒にパンの勉強をしながら、 日曜日はその繁盛しているパン屋さんへ通った。 学校を出て、念願の5ヶ月に及ぶ修業。その頃心配事といえば小学校5年と中学1年の 娘さん達の事だった。 しかし、その後3ヶ月間別のべーかりーで修業を重ね、思い立ってからたった1年で パン屋をオープンしてしまった。「やはり学校がすべての基礎になっています。 本当に一生懸命勉強したし、何にでも興味がもてましたから」と出井さん。

従業員は友達の主婦 休みのはなし 私にもパンが出来るんだ!